東京, 6月3日, /AJMEDIA/
伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病の流行が続き、5月25日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり1.97人と、この時期としては過去10年で最も多くなっています。
厚生労働省は妊娠中の人は特に注意が必要だとして、手洗いやマスクの着用といった感染対策を呼びかけています。
伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病は、かぜのような症状が出たあと、ほおなどに赤い発疹が出るのが特徴で、過去に感染したことがない妊婦の場合、流産や死産につながったり胎児に異常が起きたりするおそれがあります。
国立健康危機管理研究機構によりますと、5月25日までの1週間に全国およそ2000の小児科定点から報告された伝染性紅斑の患者数は、1医療機関当たり1.97人と、前の週から0.08人減りましたが、この時期としては過去10年で最も多くなっています。
都道府県ごとに見ますと
▽群馬県で6.32人
▽栃木県で6.19人
▽山形県で4.77人
▽北海道で4.11人
▽長野県で4.08人
▽石川県で4.07人などとなっています。
厚生労働省は、妊娠中で多くの子どもと接する機会がある職業の人は特に注意が必要だとしたうえで、流産や胎児の異常を防ぐためにかぜのような症状がある人との接触をできるかぎり避け、手洗いやマスクの着用など基本的な感染対策を行うよう呼びかけています。