OpenAI、新たなAIモデル「o3」発表–AGIへ前進、軽量版は1月末公開

東京, 12月22日, /AJMEDIA/

 OpenAIは、推論能力を大幅に強化した新しいAIモデル「o3」およびその軽量版「o3 mini」を発表した。複雑な問題解決能力を持ち、科学、数学、コーディングなどの幅広い分野で優れたパフォーマンスを発揮するという。2025年1月末頃に「o3 mini」が、その後すぐに強力な「o3」が登場する。

o3とは
 名称は順当なら「o2」となるはずだが、英国の携帯キャリア「O2」と名称が競合することを避けるため「o3」となった。

 OpenAIの5段階ロードマップによれば、o3はAIが人間以上の汎用知能を獲得する「AGI」への大きな前進で、その次の「エージェント能力の獲得」に向けた移行を加速させるという。「ほとんどのタスクで人間を上回る性能を備えている」(OpenAI)とし、AGIの達成が現実味を帯びていると強調した。

 数学的推論も進化し、o3は難易度の高い数学コンペティション「American Invitational Mathematics Examination」(AIME 2024)でほぼ満点の96.7%の正答率を達成した。なお、前モデルのo1の正答率は83.3%だった。さらに、コーディングや科学的知識についてもo1から性能が向上している。

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