東京, 12月17日, /AJMEDIA/
来月から、個人投資家を対象にした税制の優遇制度「NISA」が拡充されます。
今後、個人が保有する巨額の現金や預金がどう動くかが焦点です。
こうした中、金融機関などは新しい制度や利用方法について理解してもらおうと積極的にセミナーを開いています。
このうち大手資産運用会社と東京証券取引所が今月12日に東京・港区で開いたセミナーには20代から40代を中心に50人あまりが参加しました。
はじめにセミナーの講師を務めた東京証券取引所の担当者が投資にあたっての注意点として、「リターンとリスクは比例するという原則があり、ローリスクでハイリターンという商品は存在しない」と述べ、金融商品のリスクをふまえた守りのリテラシーが重要だと説明しました。
続いて資産運用会社の担当者が「NISAの最大のメリットは運用益が非課税になることだ」と指摘し、来月拡充される新しいNISAの制度を利用してどのように資産を形成するのか具体的なケースを交えて説明しました。
セミナーに参加した横浜市の30代の女性は「将来の老後の資産が不安でNISAに興味をもちました。何から始めたらいいのかを知りたくて参加しました」と話していました。
講師を務めた東京証券取引所金融リテラシーサポート部の吉田貴弘課長は「若い参加者が多く、NISAの拡充を前に投資熱の高まりを感じた。自身のライフプランにNISAをどう活用するのか検討してほしい」と話していました。