NHK全国俳句大会 全国3万5000余の中から大賞に3人が選ばれる

東京, 3月13日, /AJMEDIA/

俳句の愛好家から寄せられた優れた作品を紹介する「NHK全国俳句大会」が12日、東京都内で開かれました。

この大会は、NHKとNHK学園が毎年開いています。

ことしは、海外からの応募も含め、全国から3万5000余りの俳句が寄せられ、大賞には3人が選ばれました。
このうち、北海道の吉田貴蘭さん(63)の作品、「ほんたうの(ほんとうの)白になるまで雪しんしん」は、降り続く雪を眺めていたときのことを詠んだ句で、「白」と「雪」以外はすべてひらがなで表され、わかりやすく、思わず口ずさみたくなる表現力の強さが評価されました。
兵庫県の日野久子さん(67)の作品、「貝寄風や(かいよせや)帆柱に貼る千社札」は、春に海辺の船だまりで見た景色を詠んだ句で、「貝寄風や」という上の句によって句の世界が大きく広がっていくなどと評価されました。
兵庫県のありありさん(49)の作品、「夏の夜や千の皿鳴る地下の街」は、地下鉄で通勤する作者が毎日通る地下街に活気が戻ってきた情景を詠んだ句で、「千の皿鳴る」という表現が聴覚に臨場感を加えるいきいきとした表現だと評価されました。

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