東京, 7月29日, /AJMEDIA/
JAXA=宇宙航空研究開発機構の山川宏理事長は28日会見し、今月、秋田県で行われた小型ロケット「イプシロンS」の燃焼試験中に爆発が起きたことについて陳謝するとともに、来月予定されている「H2A」ロケットの打ち上げ日程に変更はないという認識を示しました。
JAXAの山川理事長は28日、定例の記者会見を開きました。
冒頭、山川理事長は今月、秋田県能代市で行われた固体燃料式の小型ロケット、「イプシロンS」の燃焼試験中に爆発が起きたことに触れ、「地元地域をはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけすることとなり、改めて深くおわび申し上げる」と陳謝しました。
ただ、現時点で判明している原因などの調査状況については、今月31日に文部科学省が開く会議で詳細を報告したいと述べるにとどめました。
「イプシロン」6号機や「H3」初号機で打ち上げ失敗が相次ぐなかで爆発が起きたことについては、「起きた事象はそれぞれ違うが、技術開発をするときに事前に技術をさらに突き詰めていくことが重要だと考えている」と述べました。
一方、来月26日に打ち上げが予定されている「H2A」ロケット47号機については、「打ち上げに向けてJAXA全体として全員が真摯(しんし)に取り組んでいる。気を引き締めて準備作業を進めたい」として、現時点では打ち上げの計画に変更はないという認識を示しました。