東京, 4月29日, /AJMEDIA/
Apple IntelligenceはiOS/iPadOS/macOSに組み込まれたパーソナルアシスタントだ。生成AIモデル(大規模言語・画像モデル)を活用し、ユーザーの個人的な文脈を理解して応答する点に従来のSiriなどとは異なる特色がある。iPhoneでの対応機種は、iPhone 15 ProシリーズとiPhone 16シリーズの全機種(Plus/Pro/Pro Max/16e)だ。
AI処理はオンデバイスでの処理とクラウドの処理を組み合わせる構成となっている。音声認識や簡単な処理はスマホ上で行い、複雑な質問に対してはサーバ側のモデルが応答し、処理後の結果だけが端末に返される仕組みだ。
クラウド上の処理はAppleの専用サーバー上に構築された大型モデル(プライベートクラウドコンピュート)で行うが、その処理内容は匿名化されており、Apple自身もその内容を覗き見ることができないなど、プライバシーにも配慮されている。
また、Apple IntelligenceではChatGPTとも連携している。例えばSiriに複雑な質問をするとき、ChatGPTに連携して回答を返すことができるようになっている。
以下では、Apple Intelligenceの具体的な使い方を見ていこう。
スマートなSiri
音声アシスタントSiriは、Apple Intelligenceに組み込まれたことで、より複雑な応答を返せるようになった。
たとえば、「向こう一週間の東京都の天気を教えてください」といった質問に対して、明確な天気予報を提示できる。また、「コツメカワウソとユーラシアカワウソの生態の違いを教えてください」といった専門的な質問についても、ChatGPTと連携して生息地や体の大きさなどのポイントを明確に整理した回答を返してくれる。
一方で、「キャンプ場を3つ挙げて予約状況も確認してください」といった、地図アプリや予約サイトなど複数のアプリをまたいでの詳細な情報連携が求められる質問に対しては、マップでキャンプ場の候補地提示までにとどまった。