Instagram、保護を強化した「ティーンアカウント」適用へ–日本は2025年1月以降

東京, 9月18日 /AJMEDIA/

 Metaは米国時間9月17日、「Instagram」を利用するティーンエイジャーの安全を確保するため、広範な安全策のアップデートを発表した。

 新たにユーザー登録する18歳未満のティーンには、同日より新たな「ティーンアカウント」を適用する。米国、英国、オーストラリアでは同日より60日以内に、18歳未満のユーザーのアカウントをすべてティーンアカウントに移行する。欧州連合(EU)では年内に移行し、それ以外では2025年1月から順次移行する予定だ。

 ティーンアカウントでは、より安全で親が安心できるようにするため、Instagram上でできることが制限される。16歳未満のティーンが制限を緩和したい場合は、親の許可が必要となる。

 Instagramの責任者であるAdam Mosseri氏は「Threads」に掲載した動画で、「ティーンエイジャーのオンライン利用に関する懸念について、私は保護者らと頻繁に話しており、いつも3つのことを耳にしている」と語った。「1つ目は誰が子供に連絡できるかという懸念、2つ目は子供がどのようなコンテンツを目にするかという懸念、3つ目は子供がオンラインでどのくらいの時間を費やすかという懸念だ」

 ティーンアカウントは、この3つの懸念に対応することを意図したものだという。新規のティーンアカウントはデフォルトで非公開となる。既存アカウントでは、16歳未満の場合は自動的に非公開になり、17~18歳の場合は現在の設定が継続する。非公開になると、新しいフォロワーは承認が必要となり、ティーンをフォローしていない人は、そのティーンと一切やりとりできない。

 タグ付けやメンションができるのは、ティーンがフォローしている人に限られる。いじめを防止するための「非表示ワード」機能は最も厳しい設定がオンになり、コメントやDMリクエストから不快な語句を自動的に排除する。

 閲覧できるコンテンツに関しては、Instagramの最も制限の厳しい設定が適用される。

 ティーンエイジャーがアプリの利用時間を意識するよう促すため、1日の利用時間が1時間を超えると、アプリから離れるよう勧める通知が送られる。午後10時から午前7時まではスリープモードになり、通知がミュートされ、DMには自動返信が送信される。

 16歳未満のティーンエイジャーがこれらの設定を変更したい場合は、Instagramでペアレンタルコントロールを設定する必要がある。子供と保護者はアカウントをリンクさせる必要があり、これにより、子供がプラットフォーム上で何をしているかについて、ある程度の監視を親が行うことができる。

 Metaは今回、ペアレンタルコントロールの強化も発表した。これにより、過去7日間にティーンがメッセージを送った相手を親が確認できるようになる。ただし、メッセージの内容を読むことはできない。また、1日の利用時間の上限を厳しく設定することなどが可能になる。

 年齢を偽るティーンエイジャーについてはどうなのか、と疑問に思うかもしれない。それはもっともな質問だ。家庭用コンピューターが登場して以来、子供たちは親が課したテクノロジーの制限を回避する方法を見つけ出してきた。この問題について、Instagramは今後、年齢認証を求める機会を増やすとしている。また、大人を装っている可能性のあるアカウントを見つけるためのテクノロジーを開発中で、2025年には米国でテストを開始する予定だという。

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