東京, 10月28日, /AJMEDIA/
東京電力福島第一原子力発電所でたまる処理水の海洋放出を巡って、IAEA=国際原子力機関は、今月27日まで日本に派遣していた調査団が放出が計画通り進んでいることを確認したと発表しました。
IAEAは福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海へ放出する計画の安全性を評価していて、放出が開始されてから初めて調査団を日本に派遣し、今月24日から27日まで調査を行いました。
27日には、調査団は原発を訪れ放出に使われている設備やこれまで2回行われた放出のデータの評価などを行ったとした上で、「放出は技術的な懸念がなく、計画通り進んでいることを確認した」と発表しました。
IAEAは去年から各国の専門家でつくる調査団を日本に派遣し、海洋放出が始まる前のことし7月には、日本の取り組みは国際的な安全基準に合致しているとする報告書を公表しています。
IAEAは福島第一原発に現地事務所も設け、放出が行われる間は安全性の評価を続ける方針を示していて、今回の調査結果を年末までに報告書として公表するとしています。