H3初号機 失敗の原因 搭載機器の一部で着火直前に「過電流」か

東京, 3月17日, /AJMEDIA/

日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機が打ち上げに失敗した原因について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、2段目のエンジンが着火直前、搭載機器の一部で大きな電流が生じ、着火しなかった可能性が高いことを明らかにしました。これらの機器は、運用中のH2Aロケットと設計がほぼ同じだということで、影響がないかも含めて詳しく調べる方針です。

日本の新たな主力ロケット「H3」初号機は今月7日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられましたが、2段目のエンジンが着火せず、打ち上げは失敗しました。

JAXAは、16日開かれた文部科学省の有識者会議で、これまでの調査結果を報告しました。

この中でJAXAの担当者は、飛行時のデータの分析から、2段目のエンジンが着火しなかった原因は、搭載された機器の一部で大きな電流「過電流」が生じ、必要な電気が送られなかった可能性が高いことを明らかにしました。

これらの機器は、運用中のH2Aロケットと設計がほぼ同じだということで、今後のH2Aの打ち上げに影響がないかも含めて原因を詳しく調べる方針です。

JAXAの佐藤寿晃事業推進部長は「H2Aから変更した点が原因で異常が起きた可能性がある。H3の原因究明を進めながら、今後の打ち上げ計画を検討したい」と話していました。

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