東京, 10月14日, /AJMEDIA/
北アフリカのモロッコで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が閉幕し「世界経済のリスクは依然として残っている」などとする共同声明が採択されました。会議ではウクライナ情勢をめぐる対立でこれまで6回続けて共同声明の採択が見送られてきました。
モロッコのマラケシュで開かれていたG20の会議は2日間の議論を終え、共同声明を採択しました。
それによりますと、ウクライナ情勢については「国連憲章に沿って、すべての国は領土取得のための武力による威嚇や行使を慎まなければならない」としました。
また「世界中の戦争や紛争がもたらす甚大な人的被害と悪影響を懸念する」としていて、先月のG20サミットの首脳宣言を踏襲する形となっています。
一方、世界経済について「このところのショックから回復を示しているものの、先行きには弱さがあり、リスクは依然として残っている」としています。
また、焦点の1つとなった途上国や新興国の債務問題については「効果的かつ包括的に対処することが重要だ」と指摘したうえで、日本などが主導して解決を目指しているスリランカの債務問題に関して「タイムリーな解決のために一刻も早い結論を求める」と協議の進展を促しました。
G20の財務相・中央銀行総裁会議ではウクライナ情勢をめぐる対立で、これまで6回続けて共同声明の採択が見送られてきました。