東京, 9月11日, /AJMEDIA/
インドで開かれたG20サミット=主要20か国の首脳会議は、最終日の10日、デジタル分野などをテーマに討議が行われ、岸田総理大臣は急速に進化するAIの活用に向けて、国際的なルール作りが必要だと訴えました。
9日からインドの首都ニューデリーで始まったG20サミットは、日本時間の10日午後、デジタルやAI、国際機関の改革などをテーマに最後の討議が行われました。
この中で岸田総理大臣は、急速に進化する生成AIの活用に向けて、「リスクを低減しつつ、ポテンシャルを最大限引き出し、途上国を含む世界全体の成長に役立てる必要がある」と述べた上で、国際的なルール作りが必要だと訴えました。
また、国境を越えて信頼性のあるデータを自由にやりとりする「DFFT」の実現に向けて、具体的な取り組みを進める重要性を強調しました。
さらに、低所得国が気候変動対策など地球規模の課題に対応できるよう世界銀行の支援能力を強化するなど、国際的な金融機関の改革についても意見が交わされました。
そして、AIの国際的なガバナンスに向けてG20でも協力を推進していくことや、国際的な金融機関の融資能力の大幅な向上に取り組むことなどで一致し、閉幕しました。
今回のサミットでは、初日の9日、首脳宣言がまとまり、ウクライナ侵攻について「すべての国は領土の獲得のための威嚇や武力の行使を慎まなければならない」と明記した一方、ロシアを名指しで非難する文言を盛り込まない形で採択されました。