東京, 10月07日, /AJMEDIA/
EU=ヨーロッパ連合はスペインで首脳会議を開き、今後、EUの拡大に向けて機構改革などの議論を進めていくことで一致しました。EUは加盟を目指すウクライナなどと交渉を始めるかどうか、ことし12月には協議する予定で、拡大に向けた議論が本格化する見通しです。
EUは6日、スペインで開いた首脳会議で、今後のEUの拡大について協議し、加盟を目指す国だけでなく受け入れるEU側も機構改革を進める必要があるという認識で一致しました。
EUは意思決定に全会一致が必要な分野があり、時間がかかりすぎるなどという課題が指摘されていて、今後こうした点を中心に議論が行われるとみられます。
EUのフォンデアライエン委員長は会議のあとの記者会見で、加盟国が今の27か国から将来的に30か国を超えることを前提に「加盟候補国の準備が整ったときわれわれも迎え入れる準備ができているようにしなければならない」と述べました。
EUでは10年前にクロアチアが加盟したあとさらなる拡大に向けた動きは停滞していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、EUの周辺国に加盟への道を開くことがヨーロッパの平和や安定につながるという認識が共有されるようになっています。
ことし12月の首脳会議ではロシアによる侵攻のあと加盟を申請したウクライナなどと交渉を始めるかどうか、協議が行われる予定で、拡大に向けた議論が本格化する見通しです。