東京, 01月30 /AJMEDIA/
ASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議が29日、ラオスで開かれ、2年以上欠席が続いていたミャンマーから外務省の高官が参加しました。
ミャンマー軍側はASEANとの関係を正常化させたい意向を示していて、今後、議論に進展があるか注目されます。
ASEANの外相会議は、議長国ラオスの北部にあるルアンプラバンで29日開かれ、クーデター以降、ミャンマーで実権を握る軍が派遣した外務省の高官が参加しました。
ASEANは3年前、ミャンマー軍に対し、主要な会議の出席者は官僚など非政治的な代表者に限るとしていて、反発したミャンマー軍は2年以上欠席を続けてきましたが、今回、ASEANに譲歩して参加した形です。
会議では、ASEANが3年前に合意した暴力の即時停止や対話を仲介する特使の派遣など5つの項目を履行させることが重要だとミャンマー側に改めて求めました。
議長国ラオスのサムルサイ外相は会議後の記者会見で、「ミャンマーはASEANにとって不可欠で、非政治的な代表を歓迎する。前向きな兆しだととらえている」と述べ、今後も対話を模索する考えを示しました。
ミャンマー外務省の関係者はNHKの取材に対し、「ASEANとの関係を正常化させたい」としたうえで、今後も主要な会議に代表を送る意向を明らかにし、議論に進展があるか注目されます。