東京, 3月16日, /AJMEDIA/
ルビオ米国務長官とロシアのラブロフ外相が15日、電話で会談した。米国務省によると、双方は米ロ間の外交関係修復に向けた取り組みを継続することで合意した。米側が提案したウクライナでの一時停戦についても協議した可能性がある。
ロシア外務省の発表では、電話会談は米軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃に関して説明するため、米側が要請した。
米ロ関係を巡っては、米国のウィトコフ中東担当特使が13日にモスクワを訪れ、ロシアのプーチン大統領と会談。ウクライナが受け入れた30日間にわたる停戦案を議論した。プーチン氏は同日の記者会見で「危機の根本原因」を取り除くべきだとして、即時受諾に難色を示した。
プーチン氏は一方、停戦案に関し、トランプ大統領と直接議論する必要があると言及。トランプ氏も前向きな姿勢を示しており、米ロ外相は首脳間の電話会談実現に向けて地ならしをしたとみられる。
米側の発表によると、両外相はサウジアラビアで開いた米ロ高官協議などで話し合った内容を確認し、今後の措置を巡って意見交換した。双方は「意思疎通の回復」に向け、関係修復を続けることで合意した。
ルビオ氏はこのほか、フーシ派が紅海周辺で繰り返す商船攻撃を容認しない姿勢を強調した。ラブロフ氏は「全当事者による実力行使の即時停止」と「流血を防ぐ解決策を見いだすための政治対話」を訴え、米側に自制を促した。