東京, 1月14日, /AJMEDIA/
福島県会津坂下町で、巨大な俵を引き合って、その年に収穫されるコメの出来や価格を占う伝統行事、「大俵引き」が行われました。
「大俵引き」は、400年の歴史がある会津坂下町の伝統行事で、五穀豊じょうや商売繁盛を願って、直径2.5メートル、長さ4メートル、重さおよそ5トンの大俵を東と西に引き合います。
14日は冷たい雨が降る中、県内外から110人余りが下帯姿やはっぴ姿で参加し、東の赤組と西の白組に分かれて「引き方始め」という掛け声を合図に一斉に引き合いました。
勝負は3回行われ、赤組が勝てばコメの価格が上がり、白組が勝てば豊作になると言い伝えられていて、ことしは白組が2対1で勝って「豊作に恵まれる」という結果になりました。
また、見物に訪れた一般客どうしの大俵引きも行われ、家族連れなどが参加して懸命に綱を引き合っていました。
白組で参加した20代の男性は「白組が勝つのは久しぶりだと聞いたのでよかったです。自分のできることにしっかりと取り組んで、よい1年にしたいです」と話していました。