岡山、果敢に前へ J2で16年の思い実る―J1昇格プレーオフ

東京, 12月7日, /AJMEDIA/

 ぎっしりと埋まったスタンドの声援を背に、岡山が歴史を塗り替えた。J2在籍16季目でこじ開けたJ1への扉。主将の竹内は「クラブ創設からずっと応援してくれている人たちの思いが、ここまでチームを引っ張ってきてくれた。みんなの勝利」。涙をこらえられなかった。

 引き分けでも昇格が決まる有利な立場だったが、引いて守る姿勢は皆無。序盤はサイドで起点をつくって前半20分、末吉がふわりとボールを浮かせて、そのままゴール右隅へ。「クロスだったが、大舞台で点を決められたことはよかった」。後半も果敢に前へ出た。ルカオの突破が相手守備を引き寄せ、スペースに走り込んだ本山が2点目。木山監督は「自分たちからアクションを起こして、勝ちにいく姿勢を見せてくれた」とたたえた。

 2009年のJ2昇格当時は、クラブ専用の練習場がないなど劣悪な環境。県民の後押しを受けながら徐々にクラブの地位を築き、過去2度は涙をのんだプレーオフを「三度目の正直」で乗り越えた。

 サポーターと一枚岩でつかんだ悲願。監督は「一緒にJ1に行くことができてほっとしている」。紆余(うよ)曲折を経たチームが、積年の思いを実らせた。

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