東京, 1月18日, /AJMEDIA/
今年度の打ち上げを予定して開発が進められていた、日本の新たな主力ロケット「H3」は、新型エンジンに追加の対策を行うため、打ち上げ時期を延期することが関係者への取材でわかりました。
「H3ロケット」の打ち上げ延期は、今回で2回目になります。
「H3ロケット」は、H2Aの後継機として、JAXA=宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が開発を進めている、日本の新たな主力ロケットで、今年度に初号機を打ち上げる予定でした。
しかし、関係者によりますと、新型エンジンに追加の対策を行う必要があるとして、打ち上げを延期することになったということです。
「H3ロケット」は当初、2020年度の打ち上げを目指していましたが、新型エンジンの設計を変更するために、すでに1年延期して今年度の打ち上げ予定となっていて、今回で2回目の延期になります。
「H3ロケット」は、全長63メートルとH2Aよりも大きく、宇宙に打ち上げることができる重量がおよそ1.3倍になります。
このため、新たに開発中の補給機を搭載して、月を周回する宇宙ステーションに物資を届けられるようにするほか、これまでよりも重量のある人工衛星の打ち上げも可能となり、打ち上げビジネスで、海外と競争できるロケットを目指しています。
JAXAは近く会見を開いて説明することにしているということです。