みずほ、信頼回復へ背水 新体制と改善計画、17日発表

東京, 1月16日, /AJMEDIA/

 みずほ銀行でシステム障害が相次いだ問題で、同行と親会社のみずほフィナンシャルグループ(FG)は業務改善計画をまとめ、17日に金融庁へ提出する。みずほFGは同日、取締役会で正式決定する新たな経営体制も発表。次期社長就任が固まっている木原正裕執行役らが記者会見する。顧客の信頼回復に向け、背水の陣を敷く。
 みずほ銀では昨年2月以降、利用者に影響の及ぶトラブルが計10回表面化した。金融庁は9月と11月にみずほFGとみずほ銀に業務改善を命令。今月17日までに改善計画を提出するよう求めている。
 改善計画では、再発防止策としてガバナンス(企業統治)向上へ社外取締役を含む取締役会の人員の拡充を盛り込む。金融庁から「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない」と指摘された企業風土の改善にも取り組む。部署や年代の枠を超えたワーキンググループを設置し、経営陣と課題を共有する仕組みなどをつくる。
 みずほFGの経営体制に関しては、坂井辰史社長が経営責任を明確化するため今年4月1日付で辞任する予定だったが、年度途中に前倒しし、木原氏が就任。同日付で退任する佐藤康博会長の後任には今井誠司副社長を充てる方針。みずほ銀では、藤原弘治頭取が同日付で辞任し、後任に加藤勝彦副頭取が就くことが決まっている。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts