東京, 9月29日, /AJMEDIA/
三菱地所は9月27日、「気候テック」に特化したイノベーション拠点「0 Club(ゼロクラブ)」を開設すると発表した。気候テックを手掛けるスタートアップや事業会社などの集積地になることを目指す。開設日は10月1日。
0 Clubは、東京都千代田区大手町の新大手町ビル(東京都千代田区大手町2-2-1)3階に位置する。約1800平方メートルの広さの中にカフェやラウンジスペース、コワーキングスペースや個別ブースなどを設ける。
気候テックを手掛けるスタートアップ向け施設としており、50社程度が入居する予定。すでに、グリーン電力ソリューション事業などを手掛けるクリーンエナジーコネクトの入居が決まっている。
「0 Clubは、三菱地所といった企業の枠を超えて地球レベルで環境負荷低減に尽力するべく始動したプロジェクト。丸の内エリアで私たちが運営するビルの空室率は大体2%で推移しており、ほぼ空きがない状態が続いている。かたや0 Clubの面積は約550坪あるが、ここを貸し出して賃料収入をいただくことは考えず、地球レベルでの環境負荷低減に尽力すべく活用しようと考えた。気候変動問題は、地球規模での喫緊の課題。欧米を中心に気候テックへの投資も進んでいるところもあるが、日本ではまだ少ない状況。三菱地所としては、スタートアップ、大企業、アカデミア、ベンチャーキャピタル、行政など、この産業にかかわるすべての方々の拠点となる場所を整理し、それぞれが有機的に連携する仕組みをつくりたいと考えている」(三菱地所執行役常務の荒木治彦氏)と設立目的を話した。