熊本 豪雨災害から復興描く映画「囁きの河」 撮影再開

東京, 6月19日 /AJMEDIA/

4年前の豪雨で被災した熊本県の人吉球磨地域を舞台に復興に向けて歩む人たちの姿を描く映画の撮影が、夏のシーンの収録のため18日から再開されました。

映画「囁きの河」は、4年前の令和2年7月の豪雨で被災した老舗旅館の存続や、観光の呼びもの「球磨川くだり」の再開に奮闘する元船頭の親子の姿などを描いた作品です。

撮影は、ことし2月24日からおよそ10日間行われましたが、夏のシーンなどを収録するために、18日から今月いっぱいの予定で再開されました。

18日は豪雨から復旧した住宅に元船頭が棚を取り付けて家族の写真を飾ったり、雨の中、荒れ地に出かけたりするシーンなどの撮影が行われました。

元船頭の役として主演を務める人吉市出身の中原丈雄さんは「人吉球磨の人たちは昔から川とともに生き、そこで暮らしている。この作品が、この地域の人たちの心のよりどころに少しでもなればいいと思う」と話していました。

中原さんの息子役を務める渡辺裕太さんは「きのうの夜も大雨が降りましたが、球磨川のいろいろな姿を目の当たりにしながら、どう前を向いていけばいいのかを考え、撮影にのぞみたい」と話していました。

この作品は、来年の春、全国で公開予定です。

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