東京, 5月27日 /AJMEDIA/
全国植樹祭のため岡山県を訪れた天皇、皇后両陛下は26日午後、2018年7月の西日本豪雨で被災した倉敷市真備町を訪れ、復興状況を視察された。
両陛下が西日本豪雨の被災地を訪れるのは初めて。災害関連死も含め、同県では95人、真備町では74人が亡くなった。両陛下は、被災後整備された同町の公園を訪れ、倉敷市の伊東香織市長から当時の状況や復興の取り組みを聞き、同町の市街地に向かって黙礼した。
両陛下は続いて被災者と懇談。天皇陛下は、祭りの復活に尽力した高槻素文さん(76)に「何に一番苦労されましたか」と質問した。被災者宅を見回る活動に取り組んだ中尾幸子さん(75)に、皇后さまは「皆さんどんなことを心配していましたか」と尋ね、被災者に届けられ、中尾さんが持参した絵手紙を陛下と共に熱心に見た。同市真備支所に集まった地元中学生にも「大変でしたね」などと言葉を掛けた。
両陛下はこれに先立つ同日午前、岡山市のジップアリーナ岡山で開かれた第74回全国植樹祭に出席。天皇陛下は「森林を、健全な姿で未来の世代に引き継いでいくことは、私たちに課せられた大切な使命であると考えます」とあいさつし、両陛下でアカマツなど計6種類の苗木を植え、計4種類の種をまいた。
両陛下は同日夜、岡山空港から特別機で帰京した。