東京, 12月31日, /AJMEDIA/
29日、鹿児島県の悪石島沖を航行中に機関室から火が出て航行できなくなり、えい航されていたフェリーが、31日朝、鹿児島港に接岸しました。
29日の朝、鹿児島県十島村が運航している定期船「フェリーとしま2」が悪石島沖を航行していたところ、機関室で火災が発生しました。
乗客乗員合わせて29人にけがはありませんでしたが、自力で航行できなくなったため、30日朝からえい航され、31日午前9時40分、鹿児島市にある鹿児島港のふ頭に接岸しました。
フェリーからは脱出用のシューターやはしごが降ろされたままになっていて、第10管区海上保安本部や十島村の職員などが詳しい火災原因を調べるため、船内に乗り込んでいきました。
十島村によりますと、31日夜と1月7日の夜に鹿児島市を出発する便は、別のフェリーを借りて運航する予定ですが、1月1日から1月6日までの便を含むこのほかの便は、運航のめどが立っていないということです。
十島村の肥後正司 村長は「村の唯一の公共交通機関であり、住民生活にどう影響するか見通せない状況だ。ほかの船舶に協力をもらいながら考えたい」と話していました。