経産相 福島第一原発を視察 “最大限の緊張感持ち取り組みを”

東京, 12月29日, /AJMEDIA/

齋藤経済産業大臣は、就任後初めて東京電力福島第一原子力発電所を訪れ、長期にわたる処理水の放出や廃炉作業について「1つのミスでも大きく信頼を損なうことになりかねない」と指摘し、最大限の緊張感を持って取り組むよう求めました。

齋藤経済産業大臣は28日、就任後初めて福島第一原発を訪れ、廃炉で最大の難関とされる「燃料デブリ」の本格的な取り出しに関する説明を受けたほか、ことし8月から開始された処理水の海への放出に使う設備などを視察しました。

齋藤大臣は、会社側との意見交換で、ことし10月に複数の作業員が放射性物質を含む廃液を浴びたトラブルを例に挙げ、「1つのミスでも大きく信頼を損なうことになりかねない。処理水の海洋放出を含む廃炉に向けた取り組みは今後、数十年の長期に及ぶもので、最大限の緊張感を持って取り組んで欲しい」と述べました。

このあと、福島県いわき市で、処理水の放出に反対する県漁連の幹部らと面会し、「海洋放出は廃炉を着実に進める上で避けては通れないと考えている。国内外に情報発信をしっかりと行い、安全性を継続して確保していきたい」として、理解を求めました。

これに対し、福島県漁連の野崎哲会長は「処理水の海洋放出はこれまでに3回行われたが、1回1回が新たな脅威だと感じている。今後も緊張感を持って頂きたい」と応じていました。

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