東京, 12月13日, /AJMEDIA/
企業が新たに株式を上場するIPO=新規株式公開をめぐり、ネット証券最大手のSBI証券が上場後の「初値」をつり上げるための注文と知りながら買い注文を受け付けていたとして、証券取引等監視委員会が、行政処分を行うよう金融庁に勧告する方向で調整していることが関係者への取材でわかりました。SBI証券側は、不適切な注文との認識を否定しているものとみられます。
ネット証券最大手のSBI証券は、企業が新たに証券取引市場に株式を上場させて販売するIPOの銘柄を数多く取り扱っていますが、関係者によりますと、証券取引等監視委員会が検査を進めた結果、このうち複数の銘柄で「初値」をつり上げるための注文と知りながら、買い注文を受け付けていたとみられることがわかったということです。
証券会社などが企業の株価などを変動させたり維持させたりする意図があることを知りながら注文を受託することは法令で禁じられていて、関係者によりますと、監視委員会は、SBI証券に行政処分を行うよう金融庁に勧告する方向で調整しているということです。
これに対しSBI証券側は、不適切な注文との認識を否定しているものとみられます。