東京, 10月19日, /AJMEDIA/
イスラエル・パレスチナ情勢をめぐり、岸田総理大臣は18日夜、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話で会談し、ガザ地区の病院への攻撃に対する強い憤りを伝え、人道状況の改善や事態の沈静化に向けて協力していくことを確認しました。
この中で岸田総理大臣は、イスラエル・パレスチナ情勢への深刻な懸念とともに、ハマスなどのパレスチナ武装勢力による「テロ攻撃」を断固として非難する日本の立場を示しました。
そして、多くの犠牲者が出たガザ地区の病院への攻撃に対する強い憤りを伝えるとともに、日本としてガザ地区の市民に総額1000万ドル規模の緊急人道支援を実施する方針を示し、連携を呼びかけました。
これに対しムハンマド皇太子からは、現地情勢への深刻な懸念を共有する立場が示され、両者はガザ地区の人道状況の改善や事態の沈静化に向けて協力していくことを確認しました。
また岸田総理大臣は、ヨルダンのアブドラ国王やカタールのタミム首長、UAE=アラブ首長国連邦のムハンマド大統領とも相次いで電話で会談し、同様に協力を申し合わせました。
このうちヨルダンのアブドラ国王との会談では、岸田総理大臣がイスラエルからの日本人の出国支援をめぐり、ヨルダンが自衛隊機の派遣を受け入れたことに深い感謝の意を伝えたのに対し、アブドラ国王は引き続き協力する考えを示しました。