東京, 7月22日, /AJMEDIA/
経団連は21日、長野県軽井沢町で開催された夏季フォーラムで、国庫負担による教育訓練給付など人への投資を軸とする資本主義再構築に向けて総括文書をまとめた。十倉雅和会長は「日本は今、一つの岐路に立っている。若い世代が安心して働けることが大事だ」と述べ、全世代型社会保障改革の実現を訴えた。総括文書は、会合に出席した岸田文雄首相に手渡した。
ビッグモーターは「詐欺」 不正請求、強く批判―十倉経団連会長
岸田氏は講演し、約30年ぶりの高水準となった今春闘での賃上げを「政策対応と経済界の皆さんの決断によって実現した」と評価。その上で「成長と分配の好循環を本格的に回し始めるためには、物価上昇に打ち勝つ持続的な構造的賃上げが必要だ」と述べ、さらなる取り組みを要請した。
これに対し、十倉氏は記者会見で「ようやくデフレマインドが払拭され、値上げの動きも出ている。このチャンスを逃すことは絶対にしたくない」と応じ、来年以降も構造的賃上げに向けた活動を行う方針を示した。