東京, 7月12日, /AJMEDIA/
【ソウル時事】元徴用工訴訟問題で、韓国政府の解決策を受け入れていない原告への賠償金相当額を裁判所に供託する手続きを政府が進めていることに対し、原告の家族らが11日、賠償金を肩代わりする政府傘下の財団を訪れて抗議した。家族らは、政府から事前の相談もなかったなどと批判した。
韓国地裁、供託の1件不受理 政府は異議申し立てへ―元徴用工訴訟
家族らはソウル市内の「日帝強制動員被害者支援財団」訪問に先立ち記者会見。存命の原告の一人である李春植さんの娘(64)は、「父は絶対に(供託に)反対だ。当然、日本政府から謝罪を受けなければならない」と訴えた。
原告の代理人、林宰成弁護士は供託について「被害者から一方的に債権を奪うことになる」と説明。「日本企業を相手取って戦うのではなく、韓国政府・外務省と被害者が戦う局面になった」と述べた。