東京, 10月31日, /AJMEDIA/
ローマで30日開幕した20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は、2019年の大阪会議以来、2年4カ月ぶりの対面開催となった。ただ、岸田文雄首相や中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領らはオンラインで参加。対面出席を見送ったのは中ロを含め資源国が多く、主要議題の気候変動対策で突っ込んだ議論ができるのか不安も漂う。
ロイター通信などによると、ほかに首脳の対面参加を見合わせたのは、サウジアラビアやメキシコなど。バイデン米大統領をはじめ、欧米の首脳の多くが直接出席したのとは対照的だ。新型コロナウイルス感染への警戒に加え、開催地イタリアへの距離などさまざまな要因があるとみられる。
「資源国ほど、脱炭素対策は難しい」(ドイツ高官)と指摘される。特に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの目標年次をめぐっては、「2050年」と明記したい先進国と、難色を示す資源国との間で隔たりがある。G20は2日目の31日に気候変動問題を討議する予定だが、温暖化が進行する中、具体的な成果を示せるかが問われている。