東京, 2月22日, /AJMEDIA/
滑りやすく制御しにくいとされるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)使用球だが、侍ジャパン投手陣が日を追うごとに適応力の高さを示している。
合宿初日に山本(オリックス)が「触った感覚や投げる感覚が全く違う。だいぶ慣れてはいるが、もう一息」と話したが、ここにきて「問題ない」という声が多くなった。栗林(広島)は「変化球もある程度操れた。もう大丈夫」と自信を見せる。
WBC使用球は米大リーグ公式球と同じ。過去の大会でも、皮のなめし方や縫い目の高さが日本のボールと異なるため、苦しんだ投手が多かった。野手は送球が思わぬ方向に変化し、戸惑う場面も少なくなかったが、状況は変わってきた。
日本野球機構の国際部長を兼任する中村勝彦運営本部本部長は「しっとりとした感触の日本の統一球が米国でも評価され、反映されている。ここ数年、日米のボールの差が縮まってきた」と指摘。日本で使用しているロージンがWBCで使用可能となったことも、違和感軽減につながっている。
厚沢ブルペン担当コーチは、選手のボールへの適応について「人それぞれ。投手としての能力とは比例しない」としながらも、「時間が全て解決する」と楽観的。吉井投手コーチも「それほどの問題ではない。大丈夫」と心配していない様子だった。