デジタル人材の育成加速 中核社員500人に―亀沢三菱UFJ社長

東京, 12月23日, /AJMEDIA/

 三菱UFJフィナンシャル・グループの亀沢宏規社長は22日までにインタビューに応じ、デジタルトランスフォーメーション(DX)の強化に向け、専門人材の育成を加速すると明らかにした。「会社の将来を背負っていく人たちへの教育に力を入れている」と述べ、幅広い能力を兼ね備えてDXをけん引する「コア人材」を来年度中に500人まで拡大することを目指す。
 「コア人材」に求められるのは、銀行業務の知見に加え、人工知能(AI)やデータ分析、デジタル分野でのビジネス構想力、設計・開発能力など。同社では現在300人程度だが、亀沢氏は「もともとゼロだったのがこの1年半で300人まで来た。(目標の500人へ)順調に来ている」と手応えを示した。
 また、「コア人材」の候補者層の育成にも力を入れている。所定の研修を完了すれば報奨金も付与される「デジタルスキル認定制度」を導入し、デジタル人材の底上げを図る。応募者が想定以上に多く、亀沢氏は「最初に付けた予算では足りなくなるくらいだ」と話した。
 三菱UFJは近年、デジタル化を巡る他社との協業や投資を強化している。今月にはNTTドコモとの間でデジタル口座の新サービスを開始。亀沢氏は「チャンネルを広げる取り組みができてきた。これを続けていく」と意気込みを語った。

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