北朝鮮、未明に弾道ミサイル2発 半月で7回目、SLBMの可能性

東京, 10月10日, /AJMEDIA/

韓国軍は9日、北朝鮮が同日午前1時48分(日本時間同)から1時58分ごろにかけ、東部・江原道文川付近から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表した。井野俊郎防衛副大臣は、東岸付近の海上から発射された潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の可能性を含め分析していると説明した。一方、韓国軍はSLBMとはみていない。
 北朝鮮は異例の頻度で弾道ミサイル発射を繰り返しており、9月25日以降、今回で7回目。同月下旬に始まった米原子力空母「ロナルド・レーガン」の2度にわたる日本海展開に神経をとがらせており、直近では今月6日に短距離弾2発を発射したばかりだ。今年に入ってからの発射は、巡航ミサイルを含め25回目。
 北朝鮮は最近7回で計12発の弾道ミサイルを発射。6日には迎撃を難しくする変則軌道の「KN23」と、北朝鮮が「超大型ロケット砲」と呼ぶ「KN25」の2種類を発射したと推定される。実戦を意識した動きを見せている。
 防衛省によると、9日の2発はいずれも最高高度約100キロで、350キロ程度を飛び、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。航空機や船舶などへの被害は確認されていない。
 潜水艦から発射されるSLBMは、発射の兆候を探知されにくい。ただ、聯合ニュースは今回のミサイルが「KN25」とみられ、SLBMの可能性は低いとする韓国軍の見方を伝えた。
 井野氏は国連安全保障理事会の決議に違反しており、「断じて容認できない」と批判した。米国務省当局者も、国際社会や周辺国への脅威で決議違反だと非難。日韓に対する防衛義務は揺るぎないと強調する一方、核・ミサイル問題の解決に向け対話に応じるよう北朝鮮に求めた。日米韓は7回目の核実験をはじめ、さらなる挑発に警戒を強めている。
 韓国大統領府は、空母など攻撃能力の高い米軍の戦略兵器展開や米韓合同演習、日米韓の安全保障協力を通じて抑止力を高めていくと強調した。

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