東京, 10月08日, /AJMEDIA/
岸田文雄首相は8日午後の衆参両院本会議で内閣発足後初の所信表明演説を行う。新型コロナウイルス対応を最優先課題と位置付け、全力を挙げる方針を表明。経済再生に向けて成長と分配の好循環を実現する決意を示す見通しだ。
首相は7日、静岡市の街頭演説で、ワクチン接種などのコロナ対策を着実に進める方針を説明し、「できるだけ早い時期に平時に近い社会・経済活動を取り戻す」と強調。コロナ対策への協力を得るため、「大規模な経済対策を用意する」との考えを改めて示した。
首相は演説で、コロナ禍で打撃を受ける世帯や事業者への給付金支援、成長と分配の好循環を実現する「新しい資本主義実現会議」創設を打ち出す方針。「成長」の柱として、経済安全保障政策を推進するための法整備を進める考えを示す意向だ。「分配」に関しては、看護や介護分野の所得増を目指す方針に言及するとみられる。