東京, 8月9日, /AJMEDIA/
人気アニメ、「ルパン三世」の「次元大介」の役などで知られる声優の小林清志さんが先月、肺炎のため亡くなりました。89歳でした。
小林さんは東京都出身で、大学時代から俳優として活動したあと、声優としてデビューしました。
その後、「妖怪人間ベム」のベム役など数多くのアニメや映画の吹き替えなどで声優を担当し、1971年からテレビ放送が始まったアニメ「ルパン三世」では、射撃の名手の「次元大介」役を渋さの中にも温かみのある声で演じて親しまれました。
ほかの声優が世代交代していく中、作品唯一のオリジナルキャストとしておよそ50年にわたって次元大介役を演じ続けましたが去年、「ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。あばよ」というコメントとともに、声優の交代を発表しました。
その後も、テレビ番組のナレーションなど先月上旬まで活動を続けていましたが、所属事務所によりますと、先月30日、肺炎のため自宅で亡くなったということです。
89歳でした。
「ルパン三世」の声優たちが追悼のコメント発表
アニメ「ルパン三世」で「次元大介」の役を務めた声優の小林清志さんが亡くなったことについて、「ルパン三世」の声優たちが追悼のコメントをSNSで発表しています。
このうち、次元大介の役を小林さんから引き継いだ大塚明夫さんは「清志さんが50年かけて育てた次元大介 大切に守り、やがて次の世代に繋げていく所存です。ヒヨッコが大任を果たせるのかさぞ不安だとは思いますがどうかごゆっくりおやすみください」などとコメントしています。
また、主人公の「ルパン三世」の声優を務める栗田貫一さんは「次元として、いつもフォローしていただきルパンでいる事ができました。感謝しかありません」などとコメントしています。
そして、「石川五ェ門」の声優を務める浪川大輔さんは「あまりに急なことに驚いていて、正直言葉が見つかりません。自分自身への厳しさとプライドにプロというものを教えて頂きました」などとコメントしています。