東京, 7月24日, /AJMEDIA/
「土用の丑(うし)の日」を迎えた23日、東京都内のうなぎ店では、朝からうなぎを焼く作業に追われた。不漁や輸送費高騰で値上げした店も多いとみられるが、うなぎを食べて猛暑を乗り切ろうとする客からの予約は好調。人気店では開店前から行列ができ、店からは「盛況になりそう」とうれしい悲鳴が上がる。
「八ツ目や にしむら 目黒店」(目黒区)では、午前6時ごろから炭火の準備を開始。今年は大きいサイズのかば焼きを2400円から2700円に値上げしたが、予約分は完売。当日は普段より500枚多く1500枚焼く予定だ。
店には開店前から70人以上の行列ができた。団体職員の高木美子さん(51)は「コロナに負けないようにうなぎを食べる。お世話になっている知人や親戚にも配るつもり」と話した。
松本清店長は「6月までは値上げの影響があったが、丑の日は例年通り」と話す。
関係者によると、養殖に使うウナギ稚魚が不漁だったことに加え、餌代や海外からの輸送コストも上昇。「八ツ目や にしむら」では、前年1キロ4000円程度だった仕入れ値が約6000円に上がったという。