東京, 6月9日, /AJMEDIA/
欧米を中心に報告が相次ぐ「サル痘」について、WHO=世界保健機関はこれまでに世界各国で確認された感染者が1000人を超えたことを明らかにするとともに、各国に対し感染者の追跡調査などを強化するよう求めました。
WHOのテドロス事務局長は8日の定例の記者会見で、欧米を中心に報告が相次いでいる「サル痘」の患者は、これまでに29か国で1000人を超えたと発表しました。
これらの国では、これまでのところ死者は確認されていないということです。
テドロス事務局長は「サル痘が従来流行していなかった国に定着するリスクは現実のものとなっている」と述べたうえで、これ以上の感染拡大を食い止めるため、各国に対し感染者の追跡調査などを強化するよう求めました。
また、WHOでサル痘対策を担当するルイス氏は、ヒトからヒトへの感染は、肌が触れ合うなど、主に近い距離での接触によって起きているとする一方、飛沫によって感染する可能性もあるとして、患者と同居している人や患者と接触する医療従事者は十分な注意が必要だと指摘しました。