観光船、作業船上に 引き揚げ完了、午後網走港へ―知床沈没事故

東京, 5月27日, /AJMEDIA/

 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)などは27日午前、海面まで引き揚げた船体を作業台船の上に移動させた。作業台船は同日午後に網走港(網走市)へ入港する予定で、カズワン船体は水抜き作業をした後、28日以降に同港へ陸揚げされる見通しだ。
 カズワンは26日、事故から約1カ月ぶりに海面まで引き揚げられた。船体は海上保安庁と契約した専門業者の作業台船「海進」の左舷に固定され、同日夜にウトロ港(斜里町)沖の浅い海域までえい航されていた。
 作業台船はいかりを下ろして徹夜で準備を進め、27日午前にクレーンで甲板上に船体を移動させ、一連の引き揚げ作業を完了。網走港に向け航行を開始した。
 網走港では、作業台船を停泊させた状態で、1~2日かけて船体内にたまった水をポンプで抜く作業を実施。その後、クレーンを使って陸揚げする。同本部は陸揚げ後、船体の損傷状況などを詳しく調査し、事故原因の究明や業務上過失致死容疑などでの捜索を本格化させる。

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