東京, 04月01日 /AJMEDIA/
物流の「2024年問題」への対応として、4月1日から大型トラックの高速道路での最高速度が時速90キロに引き上げられます。
物流業界では、1日からトラックドライバーの時間外労働の規制が強化されるのに伴い、人手不足の深刻化や輸送量の低下が懸念されています。
この「2024年問題」に対応するため、警察庁は去年7月に有識者会議を設け、大型トラックの高速道路での最高速度の引き上げについて検討した結果、衝突被害軽減ブレーキといった安全装置の性能が向上し、普及も進んでいることなどから「時速90キロまで引き上げても交通の安全に大きな影響はない」と結論づけました。
これを受けて、警察庁では総重量が8トン以上のトラックについて、高速道路での最高速度を時速80キロから90キロに引き上げる道路交通法の施行令を改正し、1日、施行されました。
一方、大型トレーラーについては、車両の構造上の特性や事故の発生状況から、引き上げは見送られ、最高速度は時速80キロのままです。
警察庁は「高速道路では、重大事故につながるおそれがあるため特に安全運転に努め、交通ルールを順守してもらうようお願いしたい」としています。