JPX総研トップに宮原氏 元東証社長、デジタル事業創出

東京, 2月23日, /AJMEDIA/

 日本取引所グループ(JPX)は22日、4月に事業開始する子会社「JPX総研」(東京)社長に宮原幸一郎元東証社長(64)を起用する人事を正式発表した。デジタル部門の中核組織で新たなサービス創出などを担う。就任は4月1日付。JPX執行役も兼ねる。
 宮原氏は電源開発を経て、1988年に東証入りし、2015年に社長に就任した。20年10月のシステム障害で取引が終日停止した責任を取り辞任。21年4月から東証子会社の東証システムサービス社長を務めている。
 清田瞭JPX最高経営責任者は22日の記者会見で、JPX総研について「伝統的な取引所業務以外にもネットワークを広げる場合に活用できる」と述べ、暗号資産取引などを例に挙げた。宮原氏に関しては「事業を広げる問題意識を最も高く持つ経営者。戦略子会社のリーダーとして復帰してもらう」と語った。
 JPX総研は東証や大阪取引所のデジタル関連事業を集約し、東証システムサービスを吸収合併。システム障害を受けてJPXの独立社外取締役らが求めたIT部門強化に向け、最先端のデジタル技術の研究開発や人材育成も目指す。

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