東京, 2月18日, /AJMEDIA/
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は17日、ロシア軍のウクライナ侵攻時に発動するEUの対ロシア制裁について、「既に制裁のパッケージの準備を整えた」と記者団に語った。情勢が切迫する中、侵攻があれば「制裁を提案するため速やかに外相理事会を招集する」と厳戒態勢を強調した。
EUはこの日、ブリュッセルで臨時の首脳会議を開き、ウクライナ問題での「力強い結束」(ミシェルEU大統領)を確認した。実際の制裁発動決定には全加盟国の一致が必要となるが、首脳会議では「全員が合意を主張した」(ボレル氏)という。
情勢緊迫化を受け、EUは米国との制裁内容の調整を急いできた。米国の主張通り、ロシアからドイツに天然ガスを運ぶ新パイプライン「ノルドストリーム2」を対象にするかが焦点だが、ボレル氏は「エネルギーは制裁の最重要問題の一つだ」と述べるにとどめ、詳細への言及は避けた。