東京, 10月28日, /AJMEDIA/
自動車大手8社が28日発表した9月の国内生産台数は、前年同月比49.7%減の39万台だった。半導体不足や東南アジアでの新型コロナウイルス禍に伴う部品調達難により、大規模な減産を余儀なくされた。下落率は国内で感染拡大の影響が深刻だった昨年5月(61.8%)以来の大きさ。2カ月連続の前年割れとなった。
三菱自動車を除く7社がいずれも大幅なマイナスを記録した。トヨタ自動車は55.3%減の13万6750台。当初計画の30万台を大きく下回った。人気小型車「ヤリス」を製造するトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)など、国内ほぼすべての生産拠点で稼働停止が相次いだ。
8社のうち、最も落ち込んだSUBARUは74.8%減。完成車を生産する全3工場で、いずれも12日間操業を取りやめた。唯一プラスだった三菱自も、低水準だった前年の反動で増えた側面が強く、部品調達難の影響は出ているという。
8社合計の海外生産は28.5%減の116万台。国内外を合わせた世界生産は35.5%減の155万台だった。