4氏の地元、高まる期待 「次世代に政治を」「夢へ一歩」―自民総裁選

東京, 9月19日, /AJMEDIA/

われこそはと、4人の候補者が名乗りを上げた自民党総裁選。論戦がスタートし、それぞれの地元では新総裁、新首相への期待が高まった。

 河野太郎氏の地元、神奈川県平塚市。同い年で、約30年来の付き合いという同市議の片倉章博さん(58)は「(告示直後の)演説は落ち着き、原稿に目を落とす回数も少なかった。次世代のための政治を自分の言葉で発信した。閉塞(へいそく)感を変えてくれる」とエールを送った。

 別の支援者は「未熟さはあるが打てば響く」と期待。総裁選の行方は混沌(こんとん)としているが、「応援に全力を尽くす」と話した。

 岸田文雄氏の地元・広島県で長年、後援会長を務める伊藤学人さん(71)は、17日の出陣式に顔がほころんだ。「今の時代、求められているリーダーは私だ」とたんかを切った岸田氏に「あんな言い方、初めて聞いた」と驚く。岸田氏を「ばかが付くほど真面目。あいさつも常に評論家だった」としつつ、「やっと自分の言葉で、政治家らしい発言をした」と喜ぶ。

 期待するのが所得倍増を柱とする経済政策だ。小泉純一郎元首相が進めた改革路線で格差が広がったと憂慮し、「新しい日本型資本主義をつくってほしい」と語った。

 高市早苗氏の地元・奈良県。告示直後から、後援会事務所のスタッフらが電話で党員に支持を呼び掛けた。応援する女性(61)は「気さくな人。ファストフード好きで、帰ってきたときはお昼にスタッフ全員にハンバーガーをごちそうしてくれたこともある」と話す。演説する姿に「堂々としていた。年配の男性が多い政治家のイメージを覆してくれると思う」とし、「外交問題や新型コロナウイルス対策などに取り組んでほしい」と力を込めた。

 野田聖子氏は推薦人20人の壁に阻まれ、過去3度、出馬を断念してきた。地元・岐阜県で30年近く見守ってきた後援会長の村瀬恒治さん(77)は悲願の初出馬に「夢への一歩。ここまで応援したかいがあった」と、感極まって声を震わせた。野田氏の元秘書、長屋光征県議(42)は「子どもや障害者施策などを訴えてほしい」と期待を寄せた。

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