38歳田中史朗、変わらぬ情熱 今季初出場で仲間を鼓舞―ラグビー

東京, 2月16日, /AJMEDIA/

 ラグビー日本代表の躍進を支えてきた38歳が久しぶりにグラウンドで元気な姿を見せた。ラグビー・リーグワン1部、東葛のSH田中史朗が5日に千葉・柏の葉公園総合競技場で行われた埼玉戦で今季初めてメンバー入り。途中出場で本拠地のスタンドを沸かせた。
 後半19分に背番号21の田中が登場。同じタイミングで埼玉は37歳のフッカー堀江翔太を投入した。2人は日本代表の戦友で、トップリーグ時代のパナソニックでも同僚。並んでピッチに入る両ベテランの姿に、ファンの熱い視線が注がれた。
 結果は0―45で東葛の完敗。大勢が決した中でも、田中は大きな声で仲間を鼓舞し続けた。公式戦の出場は昨季の2部三重との入れ替え戦以来で、約8カ月ぶり。「味方を前に出させ、キックで(相手防御の)裏を取る。ラグビーの楽しさを再認識した」と充実感も口にした。
 今季は元オーストラリア代表のSHフィップスが加入。さらに若手の台頭もあり、田中の出場機会は減った。それでも、テイラー監督は「影響が大きいし、若手にとっていい先輩。すごく大切な選手」と強調。首脳陣は日本代表75キャップを持つ田中の情熱とリーダーシップを高く評価している。
 チームは初戦で花園に勝った後、6連敗。最下位に沈んだ昨季と同じく苦しんでいるが、田中は「良くなっている。特にディフェンスはしっかりできている」。浮上のきっかけをつかむには、世界と渡り合ってきたベテランの力が欠かせない。

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