東京, 12月20日, /AJMEDIA/
37歳の織田が11年ぶりに戻った全日本の舞台で、視線を独り占めした。選んだ楽曲は「マツケンサンバII」。冒頭に4回転―3回転の連続トーループを成功。なじみある曲調にがらりと変わると、会場は手拍子に包まれた。衣装の袖を替える演出に少々てこずったが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も着氷するなどミスなく滑り切った。地元大阪で家族も見守る中、「自分のスケートを楽しめた」。観客は総立ちで祝福した。
2013年に一度は引退しながら、新たな挑戦として22年に競技復帰。集大成と位置づける今大会で、目標の4回転ジャンプも決めた。得点を待つキスアンドクライでは、コーチを務める母と共にこらえ切れず涙。「復帰してから2年間の練習をしっかり出せたことが、すごくうれしい」とすがすがしい表情で話した。