東京, 7月12日, /AJMEDIA/
頼れる「背番号1」が帰ってきた―。バレーボール女子で、2016年リオデジャネイロ五輪代表の長岡望悠(31)=久光=が、開催中のネーションズリーグで5年ぶりに国際大会に出場した。
リオ五輪ではエースとして日本をけん引した身長179センチのサウスポー。その後は左膝の大けがに2度も見舞われ、21年東京五輪代表入りも逃した。それでもVリーグで試合勘を取り戻し、リオ五輪でも日本を率いた真鍋政義監督から「2枚替え(要員)では一切考えていない。彼女の速いライトからの攻撃は魅力的」と期待され、代表に戻ってきた。
1次リーグ第3週からメンバー入り。復帰戦となったトルコ戦は先発でチーム3番目の12得点を挙げ、勝利に貢献した。中継局インタビューで「いろんな出会いがあり、ここまでやれている。全ての皆さんに感謝を伝えたい」と話した。フル出場したイタリア戦も敗れはしたものの、得点源として奮闘した。
若手が台頭し、周囲は年下の選手ばかり。今季限りで引退した石井優希さんら、代表や久光で共闘した同年代の選手が次々とコートを離れる中、第一線に立ち続ける理由をこう語る。「一番は自分が面白いと思っているから。自分の伸びしろにすごくわくわくする」
21年末からケアを受けているトレーナーから足の指などの動かし方を教わり、「体が疲れにくくなった。体を正しく使うという部分で、すごく変わってきた」。さらなる進化を追い求めるベテランは、流れを変える存在になれるか。(時事)