(609)エジプトから消えた「神聖な鳥」 アフリカクロトキ

東京, 9月23日, /AJMEDIA/

ドアを開けて中に入る。びっくりした。数え切れないほどたくさんの鳥が水辺にいる。中でも多いのがアフリカクロトキ。黒く長いくちばし、体は白いけれど顔や足、おしりのあたりも黒い。

 沖縄県名護市のネオパークオキナワ。最初にある「フラミンゴの湖」はとても広い。まわりの木にもたくさんの鳥が止まっている。
 アフリカクロトキはいったい何羽いるんですか? 園の土井晃(あきら)さんに聞くと「400羽ぐらいです」と教えてくれた。
 名前の通り、トキの仲間でアフリカにいる。古代エジプトでは「神聖な鳥」とされていたが、今のエジプトでは見られなくなった。
 話を聞いている間にも、鳥たちがあちらからこちらへ、ゆうゆうと飛ぶ。天井のネットがすごく高いので引っかかる心配がない。「自由に動けて飛べるのが、ここの最大のポイントかなって思います」と土井さん。

 入り口で鳥のおやつを売っている。「うちのアフリカクロトキはすごく人懐っこいので、お客さんが来ると『おやつ、くれないんですか』っていうふうに近づいてきます」

 でも長いくちばしでつつかれたら痛そう。「そう思うでしょうけど、おはしでつまむような感じで取るんですよ」
 あとで、おやつをやってみた。ほんとに全然痛くなかった。

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