東京, 12月31日, /AJMEDIA/
群馬県館林市の伝統的な綿織物、館林紬(つむぎ)の再興を目指して地元有志が設立した合同会社「紬・組」は7日、本格的な製品のお披露目となる「初売り」を同市仲町の館林パブリックハウスで開く。ネクタイや手ぬぐいといった繊維製品だけでなく、特徴的な柄を使った文房具など、市内の事業所と協業したさまざまな製品を展示販売する。
ネクタイは「日日凛(にちにちりん)」と名付けたシンボルカラーのしま模様をさりげなく取り入れた生地見本を展示し、予約販売する。市内に拠点を置き国内外ブランドのネクタイ製造を手がけるアルファテックス(東京都)が縫製を担当する。
文具店の三田三昭堂(同市本町)とコラボレーションし、マスキングテープや万年筆インクのセット、一筆箋、繊維にも使えるスタンプインクのパッドなどを製造した。このほかTシャツや手ぬぐいなども販売する。
館林紬は現在は生産されておらず、1社だけ残る織元の在庫で製品を作っている。魅力を新しい形で広めようと、有志が7月に会社を設立。鮮やかなしま模様を生かした商品を他業種と組んで展開しながら、将来的に市内での反物生産復活を目指している。
代表社員の一人、安楽岡紀子さんは「法人設立以来進めてきた事業が、ようやく製品として形になった。2024年の館林市制70周年に合わせて何かできたら」と話している。
初売りは午前10時~午後6時。同社のホームページやインスタグラムで情報を発信している。