音速の5倍以上で飛行、中国が「極超音速兵器」…英で報道「米情報機関が驚くほど高度な能力」

東京, 10月18日, /AJMEDIA/

ワシントン=蒔田一彦】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は16日、米当局者の話として、中国が8月に音速の5倍以上の速さで飛行する極超音速兵器の実験を行ったと報じた。核搭載可能な極超音速滑空体が地球上空の低軌道を周回し、標的には命中しなかったものの、中国の技術が「米当局の認識よりもはるかに進んでいることを示した」としている。

 記事によると、極超音速滑空体は、中国の主力ロケット「長征」で宇宙空間に打ち上げられた。低軌道を回った後、標的に向けて下降し、約40キロ・メートル離れた地点に着弾したという。記事は「米情報機関が驚くほど高度な能力だ」と指摘した。

 複数の関係者によると、今回実験された兵器は理論上、南極上空を飛行して米国を攻撃することができる。北極経由の攻撃に焦点を当ててミサイル防衛システムを構築している米軍にとって、「大きな課題になり得る」という。

 極超音速兵器は高速で軌道を変えながら低空を飛行するため、探知や迎撃が難しく、米国、中国、ロシアが激しい開発競争を繰り広げている。中国は、極超音速兵器を搭載可能な中距離弾道ミサイル「東風(DF)17」を既に実戦配備しているとみられている。

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