韓国大統領、16、17日に来日 岸田首相と会談、「シャトル外交」再開調整

東京, 3月10日, /AJMEDIA/

日韓両政府は9日、韓国の尹錫悦大統領が16、17両日の日程で、就任後初めて日本を訪問し、岸田文雄首相と会談すると発表した。最大の懸案である元徴用工問題を巡り、韓国政府が解決策を発表したことを踏まえ、両国の関係改善を進める方針を確認する。日本での日韓首脳会談は、2018年5月に文在寅大統領(当時)が来日して以来、約5年ぶり。
会談は16日で検討。両政府関係者によると、首脳同士が相互往来する「シャトル外交」を再開する方向で調整している。尹氏が強く希望しており、首相は国内世論の動向や元徴用工問題の推移を見極めつつ、是非を最終判断する構えだ。シャトル外交は04年に始まったが、両国関係の悪化を受け、11年12月の李明博大統領(当時)の来日を最後に途絶えている。
 来日は実務訪問賓客の形式で、金建希夫人も同行。夕食会も予定している。首相は9日、首相官邸で記者団に「両国の関係強化に向けて取り組む機会としたい」と意義を語った。
 松野博一官房長官は記者会見で「韓国はさまざまな課題への対応で協力していくべき重要な隣国だ」と強調。首脳会談について「国交正常化以来の友好・協力関係に基づき、日韓関係がさらに発展することを期待する」と述べた。
 韓国大統領府も「両国が過去の不幸な歴史を克服し、未来に進むため、安全保障、経済、社会・文化の多方面にわたる協力が拡大され、交流が一層活性化されることを願う」と発表した。

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