防衛省、2022年度予算の概算要求5.4兆円台 中国対応で高水準

東京, 9月1日, /AJMEDIA/

防衛省は2022年度予算の概算要求額を、前年度要求額の5兆4898億円と同水準の5兆4000億円台とする方針を固めた。中国の軍事力拡大に対応するため、引き続き高水準の防衛費が必要と判断した。政府関係者が19日、明らかにした。

 併せて要求段階では金額を明示しない「事項要求」に自衛隊機改修などの大型事業を別途盛り込む。年末に閣議決定する22年度の防衛費は前年度の5兆3422億円を上回り、過去最高を更新する可能性が高まった。

 航空自衛隊のF15戦闘機の能力向上など、多額の予算が必要になる事業は事項要求に振り向ける。前年度予算で約2000億円を計上した米軍再編関係経費も前年度に続き事項要求とする。いずれも日米同盟と密接に関わるため、優先的に予算が認められる見通しだ。

 概算要求には米国の最新鋭ステルス戦闘機F35の追加取得費1000億円超、配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替で導入するイージス・システム搭載艦のレーダー改修費数十億円なども計上する。

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