錦織、世界9位に完敗 上位との差痛感―男子テニス

東京, 7月29日, /AJMEDIA/

ラリーで左右に打ち分けたショットをフリッツにしぶとく拾われ、最後は錦織の返球がラインを割って試合が決まった。「展開力とショットの鋭さを感じさせられた。『こてんぱん』とまではいかないが、やられた感がある」と錦織。2021年10月以来のツアー大会は準々決勝でストレート負け。悔しさをにじませ敗戦を受け止めた。
 第1セットは互いにサービスゲームのキープが続き、錦織もサーブからの多彩な展開を披露。だが、4―5から第10ゲームをミスで落としてセットを奪われると、第2セットは相手の強打とスピードに押され、早々にブレークを許して主導権を握られた。復帰後、世界ランク10位以内の選手との対戦は初めて。現状のレベルを痛感し、元世界4位の33歳は「(以前の水準に)戻ってこられるのかなと、ちょっと差は感じた」と口にした。
 テーピングを施した左膝の状態が思わしくなく、セット間に治療を受けるなど不安も残したが、「いい意味で捉えれば、レベルの高いテニスを味わえた」。前向きに話し、長い復活への道を見据えた。(アトランタ時事)

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